母校にて “ 義足の講義 ”

 

こんにちは!

「冬にスキーをしてるだけじゃないよ~」 とアピールするため、久しぶりに ブログを担当します、齋藤です。

 

 

 

さてさて。

卒業して久しい我が母校から 当社あてに 「義足の講義」 の講師依頼をいただきまして、

去る 6月25日、うちの義肢装具士とともに お邪魔してきました。

 

 

 

今回の講義は 1コマ90分の授業を2コマ、内容は “義足のアライメントについて” です。

この講師依頼は かれこれ1ヶ月前に 担当教務からお話をいただき、

お受けしたのは良かったのですが・・・

 

 

講義対象は理学療法士のタマゴの皆さん。

たぶん義足を見たこともないであろう生徒さんを対象に、義足のアライメント説明。

 

 

ちなみにアライメントの意味は「調整すること」って感じでしょうか。

義足におけるアライメントとは「義足を構成する各部品、及び 断端(切断箇所)と義足の 相対的な位置関係であり、その配列を調整する」 こと。

 

簡単にいうと、ソケット・膝・足・継手の 位置関係のバランス調整のこと を表し、その調整について説明をするのが 今回の授業目的 です。

 

 

 

言葉で表すと数行で終わってしまいますが、いただいた時間は 180分ですよ。

 

3時間ですよ、どうする!? (いきなりピンチ)

 

 

 

 

自分で考えても出てくる案は 「とっても微妙」 でしたが、う~ん・・・ ここはかわいい後輩のために!!

日頃お世話になっております otto bock さんのご協力を得まして、無事に今回の講義を行うことができました~!

(あっ、他力本願とか言わないでください)

 

 

 

どんな内容だったかといいますと、座学と「実際に義足を組み立てる時間」の二部構成。

 

 

百聞は一見に如かず。

 

 

初めて見る義足のパーツを、見て・触って・グループごとに組み立ててもらいました(・◇・)v

これがまた、見てると新鮮でおもしろい!

 

バラバラにしたA/K(大腿義足)の部品を

5~6人ごとのグループに1組投下。

ちゃんと組み立てられれば、1本の義足になります。

 

 

途中まで、 珍しい組み立て順序や

部品同士が逆を向いてしまった義足など

グループによっては悪戦苦闘していましたが

学生の皆さん、一生懸命でした!

 

各グループで、徐々に義足の全貌が・・・。

 



 

実技が入ると 3時間ってあっという間ですね!

時間も終わるころ、各々のテーブルには 単体で立てるほどの A/K(大腿義足) が完成。

 

改めて、バランスってとーっても大切なことなんだな~と、痛感した一日。

 

何年か後に PT(理学療法士) として活躍が期待される皆さんに、この日の講義を

少しでも役立てていただけたら嬉しいなぁ・・・ と思いながら帰ってまいりました。

 

 

 

 

最近は 「障がい福祉」 が何処となく 目に馴染んできましたが、私が学生時代に学んだ頃は

「障害福祉」 でした。

時代とともに 名称や制度が 目まぐるしく変わっている昨今、携わる人 (マンパワーの意識の変化にも直に触れ、学校を卒業して〇〇年の私にはカルチャーショック!

 

「あの頃は自分も同じだったのか?」 といまの自分に問い正し、また自己研鑽して行きたいと強く思った時間でした。

 

 

 

自分と 当社にとっても貴重な体験となった 今回の講義。

このような機会を与えていただいた 母校と、多大なるご協力をいただいた otto bock さんに感謝を申し上げつつ、これから世に羽ばたく若い世代に たくさんのエールを送りたいと思います。

 

そして今後も補装具の製作だけでなく、いろんな意味で 「誰かの役に立つ会社」 になっていけるよう頑張ります!

 

 

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