セミナーに行ってきました

こんにちは、入社して2年目に入った井達です。今回初めてのブログ記事になります。2月に参加しましたオットーボック社の新製品セミナーについて書かせていただきます。

今回のセミナーは来年度発売予定の義足用足部「1C56 タレオアジャスト」、「1C70 エヴァント」、装具用パーツ「E-MAG アクティブ」の紹介で、オットーボック・ジャパン新社屋のセミナールームにて開催されました。

セミナールーム内は明るく広く、階段や凸凹道を再現するための障害物がありました。室内でも実際に義肢・装具を使う環境が再現されており、日常生活での使用感を確かめることが出来る設備になっています。それぞれの製品について簡単に紹介させて頂きます。

(詳しくはメーカーHPをご覧ください:https://www.ottobock.com/ja-jp/HOME)

1C56 タレオアジャスト」は、踵の高さを調整できる機能がついている足部です。無段階調整なため、どんな靴にも高さを合わせることが出来ます。色々な靴を履く方、靴の脱ぎ履きが多い方はもちろん、カーボン製の足部なため、よく歩く方や早歩き等をよくする方にオススメです。

1C70 エヴァント」は完全新作の義足用の足部です。上下にウェッジ(スポンジ)2つついており、今までの義足の足部より感触が柔らかく、動きの大きい足部なため、山道等の凸凹道での歩行にピッタリです。 

足部体験用の装具を使用して、エヴァントと現在発売されている足部の違いを体験しました。今までの足部は硬さがあるためバランスをとることが難しく、義足に慣れていない私は怖く感じましたが、エヴァントは足部の動きの範囲が広いため、どんな地面でも常に足裏が地面についているような感覚で、安心感がありました。また、感触が柔らかいため、長距離を歩く際も疲れにくいと思います。凸凹道を歩くことが多い方だけでなく、義足を初めて使う方にも紹介したいです。 

E-MAG アクティブ」は長下肢装具(麻痺等で膝と足首を自分でコントロールできない人が使用する装具)に使うパーツです。膝を曲げる時・曲げてはいけない時を自動で判断してくれるため、安全かつ自然に歩くことができます。また、椅子に座る時などはコントローラーを操作して、自分で膝を曲げることができます。

実際に内蔵されている制御装置を手に取り、動作の確認をしました。コントローラーの傾きで膝の曲げ伸ばしを判断してくれるため、仕組みとしては単純で、扱いも簡単でした。また、設定を変える時は自分で操作をしないといけないことから、勝手に膝が曲がることがなく、安全性が高いパーツです。一般的な長下肢装具と違って見た目もコンパクトでかさばらないため、スタイリッシュで、いろいろな年齢の人に受けが良い装具だと思います。

 セミナーに参加し、製品についてより深く知ることが出来ました。パンフレット等でも新製品のお知らせや、どのような製品なのかを知ることはできます。しかし、セミナーに参加することで、製品の開発に携わる方々や他の製作所の方々の意見を聞くことが出来たり、実際に使用している様子や調整している様子を見学出来たりします。特に、自分で付けて・触って体験ができる点は、実際にセミナーに参加しないとできない貴重な経験だと思いました。

オットーボック・ジャパンの皆様、ありがとうございました。 

 

記 井達