たった一日で完成! オズール社ダイレクトソケット

 1210日、当社にてダイレクトソケットの製作を実施しました。10月にオズールジャパン様のオフィスにて開催されたダイレクトソケットセミナーに、当社の社員が参加してきましたが、今回実際に当社で製作しながら教えていただけるということで、パシフィックサプライ()の橋本様と藤本様にお越しいただきました。モデルには、当社ユーザーY様にご協力いただき、ダイレクトソケット義足を製作しました。(長野からお越しいただきありがとうございます!)

10月のセミナー受講した社員2名を主に、他の社員も一緒に講習させていただきました。セミナーとは違い、実際に製作は初めてとなる為、担当した社員2名は緊張と責任でドキドキの様子でしたが、工程や注意ポイントを再確認しながらのソケット製作となりました。

 まずは断端の状態を評価。ここで骨突起部や腱など、気になるところをチェックし、必要であればパッドを張り調整いたします。ダイレクトソケットは、チェックソケット(評価用の透明なソケット)を製作しない為、誤った評価をしてしまうと、ソケット適合に影響が出てしまうため十分な評価が必要になります。補装具全般に言えることですが、一番大切な最初の評価は、ユーザー様ひとり一人の情報が多ければ多いほど製作に活かせてきます。ダイレクトソケットを製作する際にも状態や情報は一番大切であり、義肢装具士としての腕の見せ所だと感じました。

 

 セッティングが完了すると、いよいよ樹脂を注入します。

  10月に受講したセミナーとは違い、実際にダイレクトソケット製作で直接樹脂を流し込む作業に少し苦戦…。(10分ちょっとで樹脂が固まってしまうため、段取りよくスピーディーに流し込むことが必要とされます。)その後、専用の機具で断端に均等に圧力を加え、樹脂が硬化するのを待ちます。

 

 樹脂硬化後は不要な部分を削り、その後ソケット適合に移ります。樹脂注型から約1時間すれば完全硬化し、歩いてもよい強度になるそうです。実際にユーザーY様も1時間後には適合確認を行っていました。従来の義足であれば、①採型②仮合わせ③適合と、3回は来社していただく必要があったのですが、1日で採型・仮合わせ・適合が全て終わってしまうダイレクトソケットはユーザー様の負担も少なく、魅力的なシステムだと感じました。

 

 適合確認後は仕上げ処理をして完成です!

 

 

 元アルペンスキーパラリンピアンのY様、スキーブーツを履いての調整等も含め完成!!

 

 今回ダイレクトソケットを製作したY様は「断端遠位部(断端末部)のフィット感がとてもよく、義足がしっかりと断端についてきているような感覚がある」「今までのソケットとは違ったフィット感覚です」とおっしゃっていました。ソケットのフィット感の違いでユーザー様のパフォーマンスも向上する為、改めて初期の評価は極めて重要なポイントだと感じました。

 

ダイレクトソケットの国内導入例はまだまだ少ないようですが、ソケットの適合性の良さや、何回もお越し頂かなくとも良い点はユーザー様の負担軽減や、今まで時間のかかっていた義足製作も格段に短縮、適合評価も良くメリットが多いことから、今後さらに普及していくのではないかと思いました。

 

今回、ダイレクトソケット導入にあたり、多くのユーザー様に提供できるアイテムの一つとなったことは、今後の義足製作にあたっての強みになったと思います。

 

今回ご協力いただきましたY様、パシフィックサプライ(株)の皆様、

 

本当にありがとうございました!

 

報告:大山

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